インプラントの寿命がきたら再治療が必要になる?ぐらつき・違和感は要注意

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「インプラントが最近ぐらつく」「インプラントをこのまま使い続けて大丈夫か不安……」このようなお悩みはありませんか。

インプラントは天然歯に近い噛み心地を得られる治療法ですが、永久に使い続けられるわけではありません。

使用状況やお口の環境によっては、年月とともにトラブルが起こることがあります。

ただし、違和感やぐらつきがある場合でも、インプラント本体以外の要因が関係しており、「被せ物のゆるみ」や「かみ合わせの変化」への処置で改善が目指せるケースもあります。

一方で、違和感をそのままにしておくと、インプラントを支える骨が減少し、再治療が難しくなる可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、インプラントの寿命の目安や寿命が近いときのサイン、ぐらつきの原因、治療方法についてわかりやすく解説します。

目次

インプラントに寿命はある?
20年以上使えるケースも

インプラントのイメージ画像

インプラントには寿命がありますが、適切なお手入れや定期メンテナンスを続けることで、20年以上使えるケースもあります。
インプラントの寿命とは、問題なく使い続けられる期間のことです。

複数の研究をまとめて分析した調査では、インプラントを入れてから10〜15年たっても、上の歯では約90%、下の歯では約94%の方がそのまま使えていることがわかっています。
(参考:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A Q1:インプラントの寿命はどれくらいか?」p3)

また、20年以上インプラントを使っている方を対象としたアンケート調査では、約77%の方が「とくに問題なく使えている」と答えています。
(参考:J-STAGE|日本口腔インプラント学会「20 年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」52-172)

ただし、インプラントを入れた後のお手入れが不足したり、歯ぎしりやかみ合わせの変化などがあったりすると、寿命が短くなる可能性があります。
インプラントは「入れたら終わり」ではありません。毎日の歯磨きや定期検診を続けることが大切です。

インプラントの寿命が近いときに現れるサイン

ビックリマークを指し示す手

インプラントは、突然使えなくなるわけではありません。

寿命が近づくと、少しずつ違和感やトラブルのサインが現れることがあります。

噛んだときの違和感や不安定さ

「噛むと違和感がある」「以前より安定感がない」と感じる場合は注意が必要です。

インプラントは、あごの骨としっかり結合することで安定しています。しかし、炎症や骨の減少によってこの結合が弱くなると、噛んだときに違和感を覚えたりぐらつきが出たりすることがあります。

初めはわずかな違和感を覚えるだけのケースもあるため「気のせいかも」と放置しないことが大切です。

被せ物のズレや外れ

被せ物がズレる、浮いた感じがする、外れそうになる場合も、トラブルのサインかもしれません。

インプラントの被せ物は、長年使用するうちにゆるむことがあります。また、被せ物自体が欠けたり割れたりするケースもあります。

被せ物だけの問題で済むこともありますが、中のインプラント本体に負担がかかっている可能性もあるため、早めの受診がおすすめです。

歯茎の腫れ・出血・口臭

歯茎の腫れや出血、口臭が気になる場合は、インプラント周囲炎が起きている可能性があります。

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りで細菌感染が起こる病気です。

次のような症状が見られる場合はインプラント周囲炎の可能性があります。

  • 歯茎が赤く腫れている
  • 歯磨きで出血する
  • 口臭が強くなった
  • 歯茎から膿が出る

こうした症状は細菌の出す毒性物質によって、炎症が起きているサインかもしれません。

痛みがなくても注意すべきケース

インプラントは、痛みがなくてもトラブルが進行していることがあります。

とくにインプラント周囲炎は進行するまで自覚症状が少ないことがあります。
そのため、「痛くないから問題ない」と考えるのは危険です。

歯茎から出血する、以前より噛みにくいといった症状がある場合は、痛みがなくても早めに受診したほうがよいでしょう。
早めに対処できれば、大きな治療を避けられる可能性があります。違和感が小さい段階で、歯科で確認することが大切です。

インプラントがぐらつく原因

インプラントがぐらつく原因を示した図解

インプラントがぐらつく原因はひとつではありません。

歯茎の炎症や強い噛む力、メンテナンス不足など、さまざまな要因が関係しています。

インプラント周囲炎の進行

インプラントがぐらつく原因のひとつが「インプラント周囲炎」です。

インプラントの周りに細菌が増え、歯茎や骨に炎症が起こる病気で、天然歯でいう歯周病に近い状態と考えるとわかりやすいでしょう。

炎症が進行すると、インプラントを支えている骨が少しずつ溶けてしまい、最終的にぐらつきが出ることがあります。

とくに次のような方は注意が必要です。

  • お口の中に汚れがたまりやすい方
  • 歯科での定期検診を受けていない方
  • 喫煙習慣がある方
  • 糖尿病といった全身疾患をお持ちの方

インプラント周囲炎の初期は痛みが少ないため、気づかないうちに進行してしまうケースも少なくありません。

歯ぎしり・食いしばりによる負担

歯ぎしりや食いしばりも、インプラントに負担をかける原因です。

インプラントは天然歯と違い、衝撃を和らげるクッションの役割を持つ「歯根膜」がありません。
そのため、強い力が直接インプラントや骨に伝わりやすいのが特徴です。

とくに夜間の歯ぎしりでは、100kg以上の強い力が歯にかかることもあるといわれています。こうした強い圧力が繰り返しかかることで、インプラント周囲の骨に負担が蓄積し、ぐらつきや破損につながることがあるのです。
(参考:J-STAGE 認知症治療研究会誌「高齢者や認知症患者におけるめまいと歯ぎしり・食いしばりの関係」p17)

また、就寝中の歯ぎしりは自分では気づきにくく、知らないうちにダメージが進行しているケースも少なくありません。
「朝起きるとあごが疲れている」「家族から歯ぎしりを指摘されたことがある」という方は、歯科で相談してみましょう。

メンテナンス不足によるトラブル

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
毎日の歯磨きだけでは落としきれない汚れがたまると細菌が増え、インプラント周囲炎のリスクが高まります。

また、歯科での定期検診では、次のような確認も行います。

  • 歯茎の状態
  • あごの骨の変化
  • 被せ物のゆるみ
  • かみ合わせのバランス

こうした異常は自分では気づきにくいため、定期的に歯科でチェックを受けることが大切です。

かみ合わせの変化

かみ合わせの変化も、インプラントのぐらつきにつながる場合があります。

年齢とともに歯並びや噛み方は少しずつ変化します。天然歯がすり減ったり、他の歯を失ったりすると、一部のインプラントに強い力が集中するケースがあるのです。

「以前より噛みにくい」「特定の場所だけ強く当たる感じがする」といった場合は、かみ合わせが変化しているサインかもしれません。

インプラントに異変を
感じたときの受診目安

鏡で口の中を確認する男性

インプラントのトラブルは、早めに対処できるほど治療の負担を抑えやすくなります。小さな異変でも、そのままにせず歯科でチェックを受けましょう。

早期受診が負担軽減につながる理由

インプラントのトラブルは、初期段階であれば比較的軽い処置で改善が目指せる場合があります。

被せ物やかみ合わせの調整だけで対応できるケースもあり、歯茎の炎症も早期であれば骨への負担を抑えながら処置を進められます。

一方で症状をそのままにしておくと、インプラントを支える骨が減少し、再治療が必要になるケースも出てきます。
骨の状態によっては、骨を増やす治療(骨造成)が必要な場合もあるため「少し気になる」段階で相談することが、負担軽減につながります。

自己判断で
様子を見ないほうがよい症状

次のような症状がある場合は、できるだけ早めに歯科を受診しましょう。

  • インプラントがぐらつく
  • 噛むと違和感や痛みがある
  • 被せ物が浮いた感じがする
  • 歯茎が腫れている
  • 歯茎から出血や膿が出る
  • 食べ物が詰まりやすくなった

インプラント周囲炎は、進行するまで強い痛みが出ないことも少なくありません。痛みがない場合でも、違和感を覚えたら早めに相談することが大切です。

トラブルを放置するとどうなる?

疑問を感じている男性

インプラントがぐらつく・違和感を覚えるといった症状をそのままにすると、インプラントだけでなく周囲の歯や骨にも影響が広がる可能性があります。

骨が減り再治療が難しくなる

インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを支えている骨が少しずつ溶けていきます。

骨が減ると、インプラントが不安定になるだけでなく、再治療の難易度も高くなります。
骨を増やす「骨造成」という追加治療が必要になる場合には、治療期間や費用の負担が大きくなる可能性があります。

インプラントが脱落するリスク

インプラント周囲炎による炎症や、歯ぎしりによる負担などによってあごの骨が減ってしまうと、インプラントと骨の固定が弱くなり、最終的に抜け落ちるリスクが高まります。

「少し動く気がするだけ」と感じる段階でも、早めに歯科で確認することが大切です。

周囲の歯やかみ合わせへの影響

インプラントに問題が起きると、周囲の天然歯やかみ合わせ全体にも影響が出ることがあります。

インプラントに違和感を覚えて、反対側ばかり使うと一部の歯に負担が集中します。

その結果、周囲の歯がすり減ったり、詰め物や被せ物が壊れやすくなったりするなど、かみ合わせ全体のバランスが崩れる原因となるのです。

ぐらつきがあるときの治療方法

インプラント構造を解説する図解イラスト

インプラントにぐらつきがある場合でも、必ずしも再治療が必要とは限りません。

まずは「どこに問題が起きているのか」を確認することが大切です。

被せ物だけの修理・交換で済むケース

ぐらつきの原因が、被せ物のネジのゆるみや被せ物自体の破損だけであれば、次のような処置で対応できる場合があります。

  • 被せ物を固定しているネジを締め直す
  • 欠けた被せ物を修理する
  • 被せ物を新しく作り直す

ただし、見た目では「被せ物の問題」なのか「インプラント本体の問題」なのか判断しにくいため、歯科での確認が必要です。

インプラント再治療が必要なケース

人工歯根にトラブルが起きている場合は、再治療が必要になる可能性があります。

通常、人工歯根はあごの骨としっかり結合して固定されています。
しかし、インプラント周囲炎や強い負担などによって骨との結合が失われると、インプラント自体がぐらつくことがあるのです。

この場合は、一度インプラントを撤去し、骨や歯茎の状態を回復させてから、再度インプラント治療を検討する必要があります。
症状が進行しているほど治療期間も長くなりやすいため、早めの受診が重要です。

骨の状態によっては
骨造成が必要になることもある

インプラント周囲炎が進行し、骨が大きく減っている場合は「骨造成」という追加治療が必要になることがあります。

骨造成とは、不足した骨を増やし、インプラントを支えられる状態に整える治療です。

骨が不足している状態でもインプラントを諦める必要はなく、骨造成を行うことで再びインプラント治療が可能になるケースがあります。

ただし、骨造成を行う場合は、通常のインプラント治療より治療期間や費用の負担が大きくなることがあります。そのため、違和感やぐらつきがある場合は、早めの相談が大切です。

よくある質問

Q&Aが記載された画像

ここではインプラントのよくある質問について解説します。

ぐらついていても痛くなければ大丈夫?

痛みがなくても注意が必要です。

インプラント周囲炎は、進行するまで強い痛みが出ないことがあります。ぐらつきや出血、噛みにくさがある場合は、早めに歯科を受診しましょう。

再治療にはどれくらい費用がかかる?

再治療にかかる費用は、治療内容によって大きく変わりますが一般的に30万~100万円程度が目安です。

被せ物の修理だけで済む場合もあれば、インプラントの再治療や骨造成が必要になるケースもあるため、まずは検査で状態を確認することが大切です。

インプラントに保証はある?

インプラント治療では、保証制度を設けている歯科医院もあります。

当院では、定期的なメンテナンスを受けている患者様を対象に、一定条件のもとで10年間の保証制度を設けています。

足利市、佐野市、太田市で
インプラントをご検討なら
「歯科あべクリニック」へ

足利市の歯科あべクリニックでの無料相談風景

インプラントを長く使用するには適切なメンテナンスの継続が大切です。

ぐらつきや違和感を放置すると再治療が必要になることもあるため、少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科へ相談しましょう。

「歯科あべクリニック」では、歯科用CTやサージカルガイドを活用した診断・治療を行い、骨量が少ないケースのご相談にも対応しています。

現在のお口の状態を丁寧に確認し、できるだけ負担を抑えた治療方法をご提案いたします。

また、インプラント治療に関する無料相談も行っています。「ぐらつきが気になる」「再治療が必要か知りたい」といったご相談も可能です。

インプラント治療でお困りの方は「歯科あべクリニック」までご相談ください。

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