予防について

唾液検査

唾液検査でリスク判定

歯周病治療を開始する前に、患者様のご希望により唾液の検査を行います。

その理由は、今現在、患者様のお口の中にどのような細菌がどれくらいいるかを把握することでより効果的な治療計画の立案が可能となり、その結果、治療効果を最大限に引き出すことができます。方法は、ガムを5分間噛み、ロート付きの試験管で唾液を採取します。採取した唾液にpH試験紙をつけ、pHを測定。 チェックシートにpH判定結果や問診・調査事項を記入後、分析専門業者に送付します。おおよそ2週間後に検査結果がクリニックに届きます。実際の唾液検査の結果シートの一例です。

唾液検査結果
唾液検査結果

上記項目には、お口の中の全体の細菌数、むし歯菌の数、歯周病菌の数、またその割合などあらゆる事が細菌学的に判断をすることができます。別途、専門検査機関の委託費として、5,250円(税込)がかかります。

唾液検査でわかること

  1. お口の中の細菌の数
    細菌の数が多いとむし歯や歯周病の危険度が高くなります。
  2. 唾液の分泌量
    唾液は歯や歯肉を守る働きをしています。唾液分泌量が多ければ多いほどよいことになります。
  3. 唾液の緩衝能(かんしょうのう)
    食べカスの中の虫歯菌が作り出した「酸」を中和する唾液の働きを緩衝能といいます。唾液の緩衝能は個人差が非常に大きいので、リスク診断のためには必ず調べる必要があります。全身的な病気のために薬を飲み続けている人や歯が無くてよく咬むことができない人などは、緩衝能が低下していることが多いです。
  4. 食生活について
    普段から私たちが食事から栄養を取っているように、むし歯菌や歯周病菌もそれらを栄養源にしています。食べ物を口にした時間と回数(食事・おやつ・飲み物など)を記入して調べます。
  5. むし歯や治療してある歯の数
    一度治療した経験のある歯は、再治療のリスクが高まり、やがて歯を失う危険性が大きくなります。つまり、天然の歯が少ないとむし歯菌が住みやすい口の中の環境になり、リスクが高くなります。

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