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歯並びについて
成人矯正治療
まだ間に合います!大人の矯正治療
大人になっても矯正治療は可能です。基本的に年齢の制限はありません。ただし、歯周病やむし歯があると、先にそちらの治療を優先し、かみ合わせのために、元々かぶっていたかぶせ物を作り直す必要がある場合もあります。
また、子どもと違い、上下の顎の成長をコントロールするような治療法は使えませんので、場合によっては数本の歯を抜歯することでスペースを作り、歯を並ばせることもあります。
治療期間は程度にもよりますが、部分的なもので 数か月〜、全体的なもので1年から3年ほどかかる場合もあります。その間の来院は装置がついたら、およそ3週間〜ひと月に1回の割合でご来院いただきます。
永久歯の矯正治療法
当院の治療法には以下のような特徴があります。
1.歯の動きが早い
今までの矯正治療の治療期間がどれくらいかご存知ですか? 一般的に平均3年と言われています。
当院では平均的な治療期間は1年~2年です。矯正の治療期間には治療開始年齢も非常に深く関係しますが、中学生~大学入学時(20歳前後まで)なら約80%の方が短期間で治療可能となります。
また、20歳以上で治療に1年以上かかる場合でも、従来方法よりも短期間で治療が可能になります。
2.痛みが最小限に抑えられる
矯正治療にはタイミングによってはどうしても歯の痛みが伴ってしまいます。最新の矯正システムを導入することで矯正治療時に伴う歯の痛みが大幅に減りました。今までは矯正治療において強い痛みが出ることは「仕方がないこと」とされてきました。この痛みを軽減する様々な試みがなされてきましたが、根本的な解決はされていませんでした。
矯正治療で痛みが出る一つの原因は、歯の移動のために強い力が必要だったということがあります。当院の矯正システムは矯正治療に使う力を極力小さくしています。従来に比較して1/2~1/3の力で歯を動かすことが可能になりました。そのため矯正治療時の痛みを最小限に減らすことができます。
痛みを客観的に測定することは難しいのですが、新システム導入前後を比較して、患者様から痛みの訴えは減っています。
3.精密な矯正治療診断
矯正治療は診断がとても重要です。矯正治療はとても繊細な作業を伴います。口の中というのは肉眼で見ることのできない部分が多いので歯の内部や歯根の部分の診査にレントゲン撮影が必要になってきます。
矯正歯科が一般の歯科のレントゲンと違うところは、セファログラム(頭部X線規格写真)というものを使って、顔面、頭部のレントゲン写真を撮影して分析・診断をすることです。セファログラムでは、「上下のあごの大きさとそのズレ」、「あごの骨の形」、「歯の生える角度」、「口元のバランス」などについて診断することができます。
また、治療の進行状況に応じて撮影することで骨格の成長変化や歯の移動状況を観察します。ですので、矯正治療で一番重要な機器は、このセファログラム(頭部X線規格写真)でもあります。当院では矯正治療専用レントゲン(セファログラム)を完備しております。
診断結果のお話について
セファログラムで撮影した情報をもとに治療方針の分析をおこないますが、矯正治療は専門的な分野の治療ですので、いかに現状を患者様に分かりやすく伝えるかがポイントになってきます。その一つとして「骨格診断システム」を導入しております。
実際の治療は、このように画像と診断結果書をもちいて、カウンセリングを行います。
成人矯正治療のデメリットやリスク
装着初期に違和感、痛みを感じる
装置の力によって歯が少しずつ動き始めますので、少なからず痛みを感じます。この痛みは歯が動くにつれて少しずつ弱くなっていきます(今後定期的に装置の調整をしていきますが、調整直後も同様の痛みがあります)。また、矯正装置の装着後、唇に装置が当たり違和感がありますが、これも徐々に慣れていきます。
食事の制限がある
普段通りの食事で構いませんが、歯が動くにつれて一時的に噛みにくくなります。また、使用する装置の種類によっては、ガムやキャラメルなどが装置とからまりますので、避けていただくことがあります。固いもの(肉類、フランスパンなど)を噛むと痛みがある場合がありますので、そのような時は一時的に食べやすい物を食べていただきます。
念入りな歯磨きが必要になる
装置を装着することで歯と装置の間に食べカスが詰まりやすくなります。そのままにしてしまうと、虫歯になってしまいますので、じっくり時間をかけて行う必要があります。当院では治療開始初期に歯の磨き方のレッスンを行います。また定期来院時に当院にて歯のクリーニングを行い、むし歯にならないように対応しております。
また電動歯ブラシやワンタフトブラシ、歯間ブラシなどを使用すると効果的に磨くことができます。
「ゴムかけ」が必要になることがある
治療の過程において理想的な位置に歯を動かすために、患者様自身でお口の中にゴムをかけていただく場合があります。(1日15時間以上)「ゴムかけ」をしないと治療期間が長くなり、理想的な歯並びになりませんのでご協力いただいております。
歯根吸収が生じることがある
矯正力を作用させ長期間の歯の移動を行ったとき、骨と歯に圧力がかかり、結果的に歯の根っこの吸収が生じます。これは程度にもよりますが、成人はあごの骨の成長が完了し、歯の周りの骨が硬くなっているので多少の歯根吸収は避けられません。
一方で発育途中にある小児矯正は、あごの骨が柔らかく矯正治療による歯根吸収はあまり見られません。
治療後の「後戻り」が生じることがある
歯並びがきれいになり、装置を取り外した後、歯が元あった位置に戻ろうとする「後戻り」が少なからず生じます。後戻りを最小限にするために、以下の後戻り防止装置(リテーナー)で対応が必要になります。
- ワイヤータイプ:前歯の裏側にワイヤーを接着剤で固定します。
- マウスピースタイプ:取り外しができる装置です。寝る前に必ず装着してください。
上記は、かみ合わせの状態によりいずれかの装置お選びいたします。その後は、かみ合わせや後戻りの状態のチェックなどを含めて、お口全体のメンテナンスをしていきます。
不正咬合の種類
噛み合わせが悪い状態を不正咬合(ふせいこうごう)と呼びます。
叢生(そうせい)
歯がデコボコしている状態を叢生(そうせい)といいます。見た目に悪いだけでなく、磨きにくいため虫歯や歯周病の原因となります。
上顎前突(出っ歯)
上の歯が下の歯よりも出ている状態を上顎前突といいます。お口が閉じにくく、口元が突出した状態となります。
下顎前突(受け口)
前歯の噛みあわせが逆になり、下の歯が前に前出た状態を下顎前突といいます。
開咬
前歯のかみ合わせが上下的に離れていて、奥歯は咬んでいても前歯がかみ合わない状態をいいます。
このほかにもいろいろな種類のかみ合わせがあります。
- 関連情報
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- 小児の早期治療のメリット → 歯並びについて/小児矯正治療
- どんな矯正装置があるの? → 歯並びについて/矯正装置の種類