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あべ先生の418コラム
日本人初の歯科医師はだれ?
更新日:2013/12/02
今回のよい歯コラムは、日本で初めて歯医者さんになった方をご紹介します。
その方の名は「小幡英之助(おばたえいのすけ)」さんという方です。
日本では江戸時代までは歯の治療を専門に行う歯科医はおらず、
身体を診るお医者さんが口の中の治療も行っていました。
また、それ以外には「入れ歯師」という入れ歯を作る職人がいたり、
芸を売って生計をたてる大道芸人と呼ばれる人が芸を披露して歯磨き粉などを売っていました。
そして、明治時代に入り、明治8年(1875年)に日本初の歯科医師が誕生します。
日本人初の歯科医師、小幡英之助さんは現在の大分県出身で、明治2年に東京に出て
医学を学びます。その後アメリカ人のセント・ジョージ・エリオット氏から西洋の最新歯科医療を学びました。
しかし、当時の日本には医師免許取得試験はありましたが、歯科免許というものはありませんでした。
そこで、小幡さんは「医師試験ではなく、歯科医師試験を受けたい!」と申し出たことがきっかけとなり、
日本初の「歯科医術試験」が設けられることになります。
そして、明治8年に小幡さんはその試験に合格し、晴れて「歯科医術開業免許」を取得し、
日本人初の歯科医師となりました。
その後、小幡さんは東京で歯科診療所を開業し、日本人の体格に合った治療椅子をつくるなど
創成期の日本の歯科医療発展に大きな足跡を残しました。