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あべ先生の418コラム
歯科の金属アレルギーをご存知ですか?
更新日:2013/04/15
ネックレスやピアスなどをすると、その部分の皮膚が赤みを帯びたり、かゆくなったりした経験はありますか?
「金属アレルギー」とは、身につけている金属がイオン化して皮膚と反応し、炎症反応がでることです。
特徴的な症状としては、「掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)」という皮膚病です。
これは、手のひらや足の裏の皮膚に水ぶくれや発疹ができ、かゆみを伴います。
金属アレルギーは、一般的に身体の外に身につけている金属によって引き起こると思われがちですが
実は歯医者で使用している金属(銀歯など)にも生じる可能性があります。
ネックレスやピアスなどの装飾品も、歯科金属も元をたどれば同じ「金属」です。
したがって、金属同士が互いに影響し合ってしまいます。
例えば、ピアスを付けても影響がなかったとしても、その後の歯科治療で銀歯を入れた際に
発症する場合もあり、段階的に現れることもよくあります。
もし金属アレルギーが考えられる場合は以下の検査で診断が可能となります。
アレルギーの原因が歯科金属だった場合は???
一般的には、現在お口の中に入っている歯科金属をすべて除去します。
そして金属以外の材料に置き換えていく治療を行います。
しかし、この治療法は残念ながらアレルギー体質そのものを改善させる治療ではないので、
「アレルギーの原因と考えられる金属を遠ざける」ことが優先されます。