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あべ先生の418コラム
子どもの成長発育を考えた歯並び治療
更新日:2012/10/20
前回は歯並びが悪くなってしまう原因とその解決法についてお話ししました。
今回はその具体的な治療法をご紹介します。
まずはこちらの写真をご覧ください。
7歳の女の子のお口の中の写真です。
前歯の緑丸印のところに、本来生えてくるべき永久歯が生えておりません。
この原因は、あごの発育が弱く永久歯が生えるスペースがないことに起因しております。
そこで、当院では下の写真のような矯正装置を装着しあごの成長を促します。
1日1回ネジを回してもらいます。
すると装着後、約1カ月程度で・・・・
ここからはこの治療法について詳しく説明します。
まず、お口の型取りをしてその子専用の装置を装着します。
装置自体は固定式ですので自由に取り外すことはできません。
そして、1日1回中央部のネジを保護者の方に回してもらいます。
そのようにして、あごの骨格自体を成長させることで歯が並ぶスペースを
確保して、健全な生えかわりを促す治療法です。
前回のコラムで記述しましたが、この治療法は「成長」という子どものみに備わった
ものを活用しているので、ある程度の年齢制限があります。
また、この治療により正常な発育が取り戻されることで、
その後の永久歯は自然ときれいに並ぶ可能性が高くなります。
(ワイヤー矯正をしなくて済むことがあります)
さらに、いびきや鼻アレルギーなどの鼻症状の改善がみられる
場合もあります。
子どもは「小さい大人」ではありません。
「成長」という活力にあふれています。
ですので、この時期の成長発育が一生の骨格を作り上げ、
その子自身の将来が大きく変わると考えております。
私は現代の子どもたちがキレイな歯並び(すなわち、健全なかみ合わせ)でしっかり食事ができるよう、
もっと大きくとらえると「健全な成長発育」がおこなわれることを願っております。
もしお子様の歯並びが心配な方は、一度、当院までお問い合わせください。